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2011年6月 1日 (水)

<< ボランティア報告 >>

先日行ってきましたボランティアについて、その始め方から、注意点等にも触れ、ボランティア初心者として私が感じたことも交えながら報告致します。ボランティアに行こうか迷っているけど、どのようにしたらいいか分からないという方に是非読んでもらいたいと思っています。

■はじめに

ボランティア保険に入りましょう。

京都市福祉ボランティアセンター3Fで受付があります。

http://v.hitomachi-kyoto.jp/floor.html

年度ごとに入る保険で、保険料を振り込んだ翌日から開始し翌年の3月31日に終了します。

ただし、特例措置が設けられており、震災ボランティアのような場合は、センターで名前を書けばその時点から保険期間が開始します。

個人でも団体でも入れます。

保険料は300円からですが、ボランティア中に地震や津波などで被害にあっても補償される天災プラン(600円から)に入ることをお勧めします。

また、このセンターで入っている時間が無い方でも、各被災地のボランティアセンターで加入ができるようですのでそちらで加入しても問題無いです。この場合は、特例措置が適用されているようで名前と住所等の情報を記載するだけで加入したことになるようです。

なお、特例措置の場合、実際に怪我をするなどの保険事故が発生しない限り、保険料を納めなくても良いように感じます。これは、保険としておかしな話ですが、そこが特例なのかもしれません。特例措置の説明の際に、納付については触れられなかったのでグレーゾーンかもしれません。私は、正式に加入しました。

正式に加入する場合は、まずセンターで受付をし、次に郵便局に行って保険料を振り込んだ後、その領収書を持ってセンターに戻り、センターで申請書にその領収書を添付して確認を受けることによって、加入したことになります。振込の翌日が保険の開始で、登録の完了には領収書が必要です。この部分は少々複雑ですので、分かりにくければ、現地で名前と住所等を記載すれば加入できると思っておけばよいと思います。

■持ち物

泥かきをするには、以下のような道具が必要です。

http://www.rsy-nagoya.com/rsy/common/pdf/suigai-manual.pdf#search='ソ蟲イ ・ワ・鬣?ニ・」・「'

服装は作業用のつなぎの方が多かったです。作業着やジャージの方もおられました。私は、その上からレインコートを身に着けました。

ヘルメットは、私以外着けておられませんでした。場所にもよるのかもしれませんが、皆さん帽子をかぶるかタオルを巻いておられました。

釘などで足をケガすると聞かされておりましたので、私は長靴に鉄板の靴底を敷いていきました。ホームセンターで購入できます。私が購入したのは798円のでした。

私は、ゴム手袋をすると手が蒸れてかゆくなるので、大きめのゴム手袋を購入し、中に軍手をして使用しました。

自分の荷物(現場まで外しているゴーグルやマスク、水筒(飲み物)、昼ご飯、タオルなど)は、リュックサックなどに入れて一まとめにしておく方がいいです。現場によりますが、地べたに置くことも多々ありますので、汚れてもいいリュックにして下さい。

昼ご飯は持参した方がいいです。午前の活動が終わり午後のマッチングが始まる(タイムスケジュールは下記)までに、30分ほど時間があるのですが、買いに行って食べるほどは時間がありません(近くにコンビニ(通常通り営業しています)があるので買いに行くことは可能です)。ただし、自家用車で行った場合など車中に置いておいてそれを取りに行くくらいの時間はあります。

私が参加した岩沼市のボランティアセンターは、ほとんどの装備が整っており、土日などボランティアの人数が多くなければ、汚れてもいい服装さえあれば参加出来るという程です。ただし、あくまで自分で用意するのが前提だと思いますので、出来る限り用意していくのが礼儀だと思います。

参考までに、岩沼市のボランティアセンターにあった物(記憶だけですので曖昧)Rimg1527 Rimg1528 

・防塵マスク

・ゴーグル

・ゴム手袋

・アメ、お菓子(脱水症状の防止のため)、飲み物(無料で飲めました。現場に持っては行けません。作業から帰ってきた時に飲む用として置かれていました。)

・スコップ各種、鋤簾(じょれん)、一輪車など泥書き道具一式

■行く場所の決定

私は、京都から一番近いということもあり、まず宮城県を候補にしました。それから、インターネットでボランティアセンターを検索し、各センターの状況を確認した上で、名取市、岩沼市、亘理町に絞りました。そして、名取市と亘理町はボランティアに参加した知人がいたので、岩沼市に決定しました。

ポイントは、岩手県や宮城県などの各ボランティアセンターの情報を集めることだと思います。

私は以下のサイトを参考にしました。サイトによりますが、持ち物や服装、一日の流れなど詳しく説明されています。なお、気仙沼市など岩手県の被害の大きかった所は、内陸の「遠野」にボランティアセンターが置かれているようです。

・岩沼市ボランティアセンターhttp://msv3151.c-bosai.jp/group.php?gid=10109

・亘理町ボランティアセンターhttp://msv3151.c-bosai.jp/group.php?gid=10115

・総合サイトhttp://www.sinsai.info/ushahidi/

県外からのボランティアを受け付けているか、ボランティア受付期間であるかなどに注意して下さい。

団体で行く場合は、事前に登録が必要なボランティアセンターもありますので、確認して下さい。

この記事の私の意見は、あくまで岩沼市におけるボランティア活動についてのものですので、各場所によって大いに異なると思って、慎重に調べて下さい。

■宿泊場所の決定

私は、あまりアウトドア派ではないので、一人でテントを張ったり野宿をしたりしたことがありません。現状、場所によってはかなり復興しておりますので、ビジネスホテルなどの宿泊施設が通常通り使えます。不慣れな地での疲労という観点からも、初心者の方はしっかり建物の中で休むことをお勧めします。また、観光客が減少していますので、宿泊地を利用することも大変喜ばれます。

私は、仙台市内で宿泊する予定をしてましたが一週間前には満室になってしまい、岩沼市から70キロ以上離れた山形県天童市でビジネスホテルをとりました。余震も心配してましたので、内陸で眠れたのは安心でした。実際には、2日目の朝に揺れを感じたくらいで、ボランティアの間は全く揺れを感じませんでした。仙台市内や宮城県内の宿泊施設は、警察や建築会社の宿泊場所になっているようで、そもそも予約しにくかったようです。

各ボランティアセンターには、テントを張る場所が定められていたりするようですが、場所によりますので、そのような場所があるかは、各ボランティアセンターに問い合わせた方がいいと思います。

■京都から現地へ

名神から北陸道を通り新潟県まで行き、そこから磐越道を通って、東北道に入りました。ざっと言うと北回りで東北地方に入りました。関西から行く場合は、原発の近くを通らないことも含め、距離的にも北回りをお勧めします。約830キロでした。京都東インターから山形県天童インターまでETC割引を使って片道11,250円でした。一人で行きましたので、休憩をゆっくり取りながらで約11時間でした。仙台市ならもう一時間ほど早く着きます。

長距離ですので、自動車で行く場合は、少なくとも2人で行くことをお勧めします。東北地方に入ってからは、アップダウンの激しい山道の高速道路になり、また明かりがほとんどなく真っ暗な上、ほとんど車が走りませんので、大変疲れます。東北道はさすがにそこかしこで工事が行われていましたが、走行に影響が出る程の工事はほとんどありませんでした。道の凸凹などはだいぶ改善されていました(新しく敷かれたアスファルトがたくさんありました)。

ただ、下道になると、津波の被害の大きかった所は、岩沼市でもまだ信号機が動いてなかったり、道路陥没のため、通行止めや迂回が多々ありました。

■現地にて

岩沼市のボランティアセンターでは、そのサイトに書かれている通り運営されていました。詳しくはそちらを参照して下さい。こちらも各ボランティアセンターによって違いがあると思われます。

・8:30受付…8:10頃に着きましたが、もう既にたくさんの方が施設の外で一列になって待機しておられました。早く行くと受付などがスムーズに済み、現場に行くのが早くなります。逆に、8:30を過ぎても、ボランティアの要請がある限り、いつでも受付してもらえます。

Rimg1524_2 Rimg1525

 8:30になると入口が開き、並んで順次受付を行います。受付は「泥かき」と「泥かき以外」の2カ所ありました。「泥かき以外」で受付をすると、事務的なボランティア(書類整理など)や写真洗い・振り分けなどの活動が行えるようでした。

Rimg1508初めての方だけ、名前や住所、ボランティア保険の加入の有無など詳しく記載しました。ここで、ボランティア保険に入れます。2日以上参加の方(同月で2回目以上?)は、名前など簡単な記入だけでOKのようでした。その後、Rimg1519 「ボランティア活動に行く前に」を熟読。Photo 

・名札書き…首から下げる名札を持参しましたが、皆さん布テープに名前を書いてリュックや帽子、服などに貼っておられたのでそのように私もしました。Rimg1507 

・マッチング…基本的にボランティア活動は、ボランティアセンターに集められた被災住民の方からのボランティア要請に従って、必要な人数ごとに割り振られる形で行います。名札書きまで終わると、オリエンテーションルームの前で、一列になって待機します。Rimg1502 そして、ボランティア要請に従って、前から10人なら10人オリエンテーションルームに入るように指示されます。これがマッチングです。Rimg1513 ルームが一つしかないため、マッチングが終わるごとにオリエンテーションが行われていたので、自分が呼ばれるまでは待機ということになります。従って、ここで待機する時間がもったいないと思われる玄人ボランティアさんは早くから入口で待機し、初めのマッチングに呼ばれるようにされていました。

・オリエンテーション…スタッフの方(長期滞在されているボランティアの方がされています)からボランティアの内容を説明されます。「○○さん宅からの要請で、床下の泥をかき出して欲しいとのことです」といった具合です。私は、午前中は「床下の泥かき」、午後は「畑に積もった海からの土の除去作業」を行いました。畑に落ちている瓦礫の撤去など、ニーズは様々なようでした。Rimg1514

 内容が説明された後、リーダーを決めます。リーダーもボランティアの中から立候補または指名で選ばれます。リーダーは、依頼者との活動内容の確認、休憩や活動内容などのメンバーへの指示、けが人が出た場合や活動上のトラブルが生じた場合のボランティアセンターとの連絡、活動終了後のセンターへの活動内容の報告(昼からも必要かなど)などを行います。

 そのグループのメンバーの名前を各自書いていきます。そして、活動に必要な道具の指示(スコップは人数分だとか、一輪車を後何台ほしいとか、バケツもいるとか)を出して出発となります。

・準備をして出発…マスクやゴーグル、長靴の無い人は借りて身につけます。トイレはこの時行きます。グループ(私の時は2グループの乗り合わせでした)ごとに、センターが用意したバスに乗って出発します。道具は、道具だけを積んだトラックが先回りしてくれます。オリエンテーション終了次第ですが、10時頃には全部出発するようでした。Rimg1506 

・活動開始…リーダーの指示に従って、休憩を取りながら2時間行います。

・活動終了…センターからバスが迎えに来てくれます。センター到着後、長靴をセンターの方が高圧洗浄機で洗ってくれます。各自ばらばらにセンター内に入り、昼食、休憩をとり、午後の部に備えます。リーダーはこの時にセンターに報告します。

・午後の部…12:45ころから午後の部のマッチング・オリエンテーションが始まります。慣れている方は、オリエンテーションルームの前で座って昼食をとっておられました。午後の部も活動終了まで同じです。

 昼から参加というのも可能ですし、午前だけで帰るというのも可能です。午前だけで帰っても何の問題もありません。午前と午後は全く別ですので、午前に引き続き昼からも活動が必要な要請であっても、午後に同じメンバーで同じ場所に行くというわけではありません。昼から参加の方も、受付は随時開いておりましたので、まず受付からです。

・解散…午後の部の活動が終了し、長靴を洗ってもらった後、借りた物を返して、自由解散となります。センター内のお菓子や飲み物を頂けました。Rimg1515 Rimg1522

・道具の片付け手伝い…使い終わった道具は、スタッフボランティアの方が、一般ボランティアの解散後、丁寧に洗って片付けておられました。それを手伝うのも喜ばれますので、進んでしてあげて下さい。それで、ボランティア活動の一日が終わります。

■その他所感など

・もう臭いはありませんでした。臭いが酷いのは、水産加工会社から出た冷凍魚の腐った物などがある所だけだと思います。臭いは無いとはいえ、また晴れていても粉塵はあまり見えないとはいえ、肺炎を起こすような物質も浮遊していると思われますので、マスクはした方がいいです。

・一人は何かと不安でしたが、この記事を読んでしっかり準備をされてならば、少なくとも岩沼市には、一人でも安心して、ボランティアに参加出来ると思います。実際、私と同じように、一人で参加されている方も大変多かったです。

・一人でも参加出来ますが、場所によってはまだまだインフラが整っていないなど、問題が生じる恐れがある所もありますので、何人かで組んで参加されることをお勧めします。ちなみに、私は、センターに着いた当初から、一人で来られているような方に思い切って声を掛け、仲良くなって一緒に行動させてもらいました。分からないことなど話し合えたのは、初心者同士ですが心強かったです。Tリキさん、その節はありがとうございましたsign03

・少なくとも岩沼市は、初心者でも全然大丈夫です。センターの運営、ボランティアの誘導、活動備品など環境的に大変整っていると感じました。させてもらうというボランティアの気持ちさえあれば誰でも、安心して行って頂けると思います。

・現地の方ともお話ししましたが、震災のみで津波の被害の無かった場所は、日常生活という点ではほぼ完全に通常通り行えているとのことです。車で走っていても、津波の届いていない場所は、同じ市内でも、普通にコンビニもスーパーも営業してることが確認できました。学生も笑顔で自転車に乗っていました。部活もしていました。被災地にもよります(孤島など一般のボランティアが入り辛いところなどを除いて)が、物資は余る程あるようです。

・逆に、津波の被害のあったところは、いまだに手つかずの所もたくさんありました。特に田んぼや畑は放置状態でした。まず、人の住めるところから復旧という感じでした。しかも、掃除が出来たらすぐに住み始めやすい海から離れているところから順という感じでした。海に近づくにしたがって、床下浸水、床上浸水、1階水没、全壊、全部流されているという感じでした。

 まだ、床下の泥かきも全て終わっていません。これから海へ近づくにしたがって、片付けも何倍も大変になっていくことを考えると、本当に津波被害からの復興には相当な時間と労力がかかると思います。重機ではできない、手作業でしかできない仕事が膨大に残っています。自分なんかが行っても大丈夫だろうかなどと迷っている方は、是非、安心してボランティアに行って頂きたいと思います。

以上、記憶している範囲で出来るだけ正確にレポートを作成したつもりですが、分からないことなどありましたらお尋ね下さい。体験した範囲でお答えします。なお、この記事は、検索などでもヒットしやすいように、分割せず、長文のまま記載しました。ご了承下さい。